「映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」感想(ネタバレあり)

 観てきました!!
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 何やらTwitterのタイムラインでは他の魔法少女の映画の話題で持ち切りっぽいですが、僕はこっちにしか興味がないので話題の通じる相手がおらず誠に遺憾。こんなTLに誰がした。
 ということでドキプリ映画です。プリキュアの映画を映画館に観に行くようになってまだ数年、オールスターズではない単独プリキュアの映画を観るのはスマプリに続き2作目という若輩者の僕ですが、今回は張り切ってパンフレットもミラクルブーケライトも購入、親子連れの皆様方に交じって思い切り楽しんで参りました。小さいお子様たちは(変な意味でなく)見ていて朗らかな気持ちになりますね。キュアロゼッタの変身シーンで、ありす様に合わせて一生懸命に手をパンと叩いている女の子の姿にほんわかしました。

 感想を端的に述べると、めちゃくちゃ良かったです。ホント素晴らしかった。文字通り笑いあり涙あり、バトルはもちろん熱かったしストーリーも多少ぶっ飛びつつも(それもまたプリキュアらしさ)しっかりできており、大満足の1本だったと思います。
 タイトルからも分かる通り、今回の映画はマナを中心に据えたお話でした。マナが小さい頃に亡くなってしまったおばあちゃんと、同じく今はもういない犬のマロに関する物語。ドキプリは明らかに主人公のマナ+4人という構成になっているので、今回の映画で彼女が単独でメインを張ることになったのも、ある意味想定内でした。ラストにエンゲージモードになったのもマナひとりで、プリキュア5でいえば「鏡の国」ではなく「お菓子の国」に近い感じ。

 映画冒頭からいきなり結婚の話題に。重っ! ……なんて思うのは大人の悪い癖で、中学生女子にとってはそりゃもう明るい未来のお話です。いや僕は男子だから分かりませんけど、そうなんでしょ? 今の女子は違うの? 二階堂くんは分かりやすすぎて可愛かったんですが、マナさんの無意識防御が鉄板すぎて勝ち目なし。いやしかしマナさんさすがおモテになる。マナや六花、まこぴーが、結婚に対して特に強く思うところもない中、ひとり先を往くありす様が面白かったです。さすが財閥令嬢は格が違うぜ……わたくしめともひとつお願いしたい。
 さてここで敵が登場、変身、戦闘と相成るわけですが、ここで目を引くのがセバスチャンのかっこ良さ。TVでも散々イケメンぶりを発揮しているセバスですけど、映画でもやっぱりイケメンでした。というかこのカースタント凄くね。むしろ後席のありす様大丈夫だったの。ありす様なら大丈夫か、そうか。しかしまさかありす様の車が大破することになろうとは……。燃え盛る車を背景に、映画世界に吸い込まれる直前、敵に対して堂々「I'll be back」的な台詞をキメるマナさん超COOL(※一部映画の内容と異なる場合があります)。
 敵キャラのマシューですが、谷原章介さんの演技はなかなかどうして堂に入っていたように思います。俳優さんでも、こういうキャスティングなら大歓迎です。特に初登場シーンの声は印象的でしたね。
 主人公はマナなんで、もちろんマナのストーリーも大事なんですけど、六花とありす様、そしてまこぴーの過去のお話も結構グッと来るものが。特に幼少時ありす様の記憶は、楽しいはずの出来事なのになんかめちゃくちゃ切なくて寂しくて、他の3人とは毛色が違うなと思いました。ありす様が、小さい頃から大きな孤独を抱えて過ごしてきたのだということが伺えるシーンでしたね。だからこそ、マナたちと一緒にいる今が素晴らしいのですけど。
 映画の世界に入ってしまった一同を救いに行く妖精たち。ここでの功労者は間違いなくダビィさん。っていうかダビィさん本当に半端ないです。怪盗キッド様ばりの空中遊泳術を用いて飛空船に侵入したと思ったら、お前プリキュアやれるんじゃないのって感じの格闘術で敵雑魚キャラを制圧。周囲の幼女たちに遠慮して声を抑えていたのに、噴くのを我慢しきれず思いっきり咳き込んでしまいました。いやはやダビィさんマジ有能ですわ。もしかしたら歴代妖精の中でいちばん有能かも。ココナッツの両氏はダビィさんにパンチのひとつでも習っておくように。
 キュアエースの扱いには賛否両論ありそうですが、個人的にはこれで二重マル。まだ10歳のあぐりちゃんが「思い出」の世界に封じられちゃうのもなんか変だし、キュアエースにはやっぱりプリキュアたちのピンチに駆けつけるスーパーお助けキャラの立ち位置が似合う。ソードがピンチになって、「きゅぴらっぱー!」の声が響いたときには思わず鳥肌が立ちました。また台詞がどれも良くて……。「愛は時空を越えるもの!」とかどこのスペースオペラの主人公だよ……ただただ格好良い。
 バトルはさすがの映画クオリティでしたが、飛び抜けて良かったのはやっぱりキュアロゼッタさん! やっぱりこの子の体術は絶品。これぞ黄色キュアの遺伝子! ロゼッタウォールの両手展開も、ロゼッタリフレクションの予想外の使い方での決着の付け方も、超格好良かったです。ああ、クシャポイされたい……。
 みんなの声を聞いて舞い戻るマナ。思い出の世界の登場人物のはずのおばあちゃんが、マナに助言をくれたのにはじわっと来ましたね。
 マシューとの戦いではまさかの流血描写があってびっくりしました。しかもかなり致命的な感じの……。今までのプリキュアでは恐らくありえない描写だったと思いますが、あれがあったことでマシューの葛藤がグッと引き締まったかも。ヘタしたら小さい女の子は泣いちゃいそうですけど……。
 ミラクルライト以降の流れは、正直だいぶ無理やり感がありました。まあミラクルライトはプリキュア5以降の様式美みたいなもんなので。しかしなんだ、マナさんは10年後にもう結婚しちゃうのか……。もちろんお婿さんの顔は映っていなかったわけですけど、六花さんもが認めるマナの伴侶が誰なのか、激しく気になるところですね。24歳のありす様がたいへんお美しくなられていて見惚れてしまいました。いい。
 ラストバトルは、キュアハートの道を全員で切り拓く、王道だけれど熱い展開が胸に突き刺さりました。やっぱりこうだよな! こうでないとな! ソードとエースのダブルキックとか最高でしたわ!!
 キュアハートのエンゲージモードがとても綺麗だったので、EDダンスで突然変身したときはテンション爆上げでした。スタッフの愛を感じますね。

 ED後に来年春のオールスターズニューステージ3の予告があって、短い70分間は終わり。いやもう、本当に観て良かったと思える映画でした。NS3も俄然楽しみになってきましたね。胸のキュンキュン止まらないよ!

パンフレットよりおまけの1枚。なんかシュール。
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